オレンジのラインは青くなりきれない。 [表現型]

Rrグラス×OL.jpg


上の画像はブルーグラス×オレンジラインをそのまま継代させたものです。
尾鰭はグラスではなくモザイク様になり、オレンジのラインも崩れてきてしまっています。

左はRR、右はRrのはずなのですが右の個体の尾部の赤斑はRrの影響は見られるものの赤斑が見えています。
これはこの個体がたまたまではなくこの腹のRrと思われる個体すべてにこのような傾向が見られました。

そこでもう一度グラスにこのRr個体を交配したものが下の画像です。


グラス×(グラス×OL).jpg


やはり尾部の赤斑は青くなりきれずに見えています。
画像では尾部の表層にうっすらとRrの影響と思われる青が乗っていますがこれは成長とともにもう少し赤斑が強く発色してくると思われます。

オレンジライン+Rrの影響かブルーの尾鰭がきれいなグラスになりませんのでもう一度グラスに交配の予定です。


表現の変化 [表現型]

前回アルビノのハイブリッドプラティの体型について書きましたが♀は結構いけている個体も出てきています。
しかし加齢に伴い顔つきが変わってプラティとは印象が異なってくるというお話をお聞きしましたので比較してみました。

20120118.jpg


画像は今年1月に撮影したアルビノ紅白ライアー(フェアリーコメット)の個体。
ライアー表現のせいかプラティの体型としてはいいほうだと思っています。

毎年夏の暑い時期に成魚がバタバタ逝ってしまうためうちでは比較的暑さに強い稚魚でのり切っているのですが、今年はなぜか死亡率が低く水槽の密度が高いこの頃です。
一説によれば今年の夏は例年より厳しい暑さのためバタバタというお話も聞きますがどうしてなんでしょうね。


20121111.jpg


で、これが本日撮影の同じ個体。
ブリーディングハートのように加齢とともにもっと赤い色の範囲が増えてしまうと思っていたのですがこうして並べてみると体型も含めほとんど変化はないようです。


ハイブリッドの難しさ。 [表現型]

フェアリー コメット.jpg


種間雑種からそのどちらでもないまったく新しい品種を作成する場合は余り気にしないでもよいかもしれませんが、それをどちらか片方にそっくりに作り上げるのはかなり時間と手間がかかります。 
それに加え気になる表現が出てきたりするとちょっと寄り道したりまたは引き返してみたりと進めるスピードにも大きく影響します。

まだまだ体型がとか条数がとか言われてもそこが面白いところ、楽しみは少しでも長くですね。


画像手前の個体はこれでも紅白型モザイク透明鱗。
モザイク状に分かれる部位に傾向がありますが今のところソードで見られるような丹頂タイプがていません。 
これはほかの因子との兼ね合いなのかそれとも変異してしまったものなのかはこの先固定する方向に進めて行くことで見えてくるかもしれません。

プラティ化に伴う表現型の変化 [表現型]

モザイク透明鱗.jpg


プラティのアルビノ化に伴い予想外のこの表現型が複数現れています。 この系はアルビノ紅白ソードを元にアルビノ因子を持ったプラティを作成している過程のもので、背鰭の条数の減少、体側にあった縦線の消滅、体高の割に体長が短くなるなどは予想通りのプラティ化ですが画像のように全透明鱗のように見える個体は元となったモザイク透明鱗を持つ紅白ソードではほとんど見ることができません。  
(気が付かれた方もおられると思いますが実は先日のこの3枚目の個体も同じ全透明鱗タイプで赤い因子を持たせてあるため見えづらいだけなのです。)


このような表現型の変化が単純にソードとプラティの体型などの違いから現れたものなのか異種交雑などのために何らかの変異が生じたものなのかはわかりませんが、これをはっきりさせるためにはこの因子のソード化が最速の道かもしれません。


エンドラーズ×スリナムワイルド F1 [表現型]

スリナムワイルド①.jpg


エンドラーズと上の画像のスリナムワイルド(手前)のF1が色付いてきました。


エンドラーズ×スリナムF1.jpg


エンドラーズの♀からは斑などの目立つ表現型が遺伝しないというのをよくお聞きしますが、このF1を見る限り側線に沿ったブルーの発色はエンドラーズ、それ以外の眼状斑、赤斑、尾鰭のクリーム色のラインはスリナムワイルドの表現型がそのままのっているようです。 

交配に使ったスリナムワイルドは私のところで生まれたものではないので一概には言えませんが、入手した2Prは雌雄とも非常に小型でその子供も今までに見たワイルドグッピーよりもかなり小さく生まれてきます。 
しかしこのF1は現在親をはるかに超えるサイズになっています。

 

透明鱗の指標 [表現型]

黒い尻鰭の個体.jpg



みなさま今年もよろしくお願いします。

透明鱗の指標の一つとして鰓蓋が透けていることというのがあります。
1枚目の画像はハイブリッドプラティですが東南アジアブリードでも比較的普通に見ることのできる鰓蓋が透けているタイプです。

しかし例外はあるようで、紅白ソードテールからプラティに導入したモザイク透明鱗では鰓蓋が透けていない個体が複数出現しています。


えらぶた.jpg



上の画像の個体はソード由来のモザイク透明鱗ですが鰓が透けていないのがわかると思います。


えらぶた比較.jpg



こちらは全体像。 
白い個体は赤い因子を持たないモザイク透明鱗個体で、このソード由来の紅白型モザイク透明鱗のほとんどは鰓が透けて見えます。







気になったワイルドグッピー(reticulata ?) [表現型]

スリナムワイルド .jpg


画像の魚は10月末に大阪で日本胎生魚協会の顔見世が行われ、その際にアクアショップGさんで購入してきた「スリナムワイルド」です。 
車ではないのでなるべく荷物を増やしたくなかったのですが一目でこのボディの柄に、ある改良種の表現型の原点を感じ、大人買いして全部持って帰ることに決めていました。(大きなことを書きましたが実は全部で2Pr・・・。) 



まぁ、この「感」はあてにはなりませんのでただの独り言ブログネタということで。

Bleeding Heart [表現型]

とうとう2011年もあと少しで終わりですね。
みなさま来年も今年同様よろしくお願いいたします。

どこぞのブログで「ブリーディングハートの形質を持っていないタイガープラティにはまだ出会えていません。」などと書かれていましたので私のところのブリハタイガー系のハイブリッドプラティを見ると・・・。

Bleeding Heart♀ ①.jpg


ただのタイガーに見えましたので撮ってみました。

えっ? ♀はズルいって?

しかし鰓のあたりを下から撮ると赤い発色ありました。

Bleeding Heart♀ ②.jpg


私のところの形質もブリハとタイガーはリンクしているようです。



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